先日営業の同行の際、かの有名な建築家、安藤忠雄氏の代表作、「住吉の長屋」を拝見いたしました。
この建築は中央の三分の一を中庭とした鉄筋コンクリートの住宅です。
外に向け窓を設けず、採光は中庭からだけ、玄関から台所や2階に行くには中庭を通らねばなりません。
かねてより機能性や連続性に絶対的価値をおくことに疑問を持っていたという安藤氏の出世作であり、
当初「使いにくい」、「雨の日に傘を差さないとトイレに行けない」などの非難もあったが、昔ながらの
長屋の住み方を現代風にアレンジしたものとして高く評価されました。
「住吉の長屋」は昭和51年に建てられたものですが、今だに古さを感じさせない佇まいは、
お施主様が在住の今も、多くの方が見学に訪れ、その外観を感慨深く眺めています。