時々行く西成のカフェに行く途中、風情ある商店街を発見。
そしてなぜか雑貨屋さんの前にこんな表示が。
「人間万事塞翁が馬」
中国の北の方、国境の近くにあった塞のちかくに住んでいた翁は
何よりも自分の馬をかわいがっていました。
その馬は周りからも評判の立つほどの駿馬でしたが、
ある日突然、蜂に刺された拍子に飛び出してしましました。
一向に帰ってこない馬の様子に周りからは翁に同情するほど
でした。しかし翁は「このことが幸福にならないとも限らないよ」
しばらくしてその馬が別の白い馬を連れて帰ってきました。
その白馬も優駿で周りの者はなんと何と幸福なことかと囃し立てましたが、
翁は首を振って、「このことが災いにならないとも限らないよ」
と言いました。それからかわいがっていた息子が、その白馬から落ちて
足の骨を折ってしまいました。近所の人たちがかわいそうに
となぐさめました。翁は平然と言いました。
「このことが幸福にならないとも限らないよ」
しばらくして隣国との戦争が勃発しました。多くの若い男達が戦死しました。
しかし翁の息子は怪我をしていたため戦いに行かずに命拾いしました。
このことから人間に良いこともあれば悪いことも
あるというたとえとなり、
「あまり不幸をくよくよするな」
「幸せに浮かれるな」という教訓として
生かされる言葉となりました。
前々から気になっていた言葉。
なぜかこの日、ストンと胸の奥に落ちました。