居住制限区域に入り、進んでいくと帰還困難区域との境界にバリゲートが立てられており、それ以上進むにはそこの住民であることと、市の許可証が必要で、決められた日のみ入ることができます。
地図で示された通り、広域に渡り道路にはバリゲートがあります。
左側が帰還困難区域で、右側が居住制限区域。
人の気配はなく、地震による道や家々の被害も手付かずのままとなっており、震災以降、生まれ育った家と町を置いて離れる住民の方々の思いは想像を絶します。
年間積算放射線量が20ミリシーベルトを超えるおそれがあるとされる居住制限区域、20ミリシーベルトって人体に及ぼす影響はどれくらいなのでしょう。
しかし、このような横断幕をみると、人々の逞しさを感じ、改めて人間ってすごいな、と勇気をもらえます。
退去命令が出たことも、家や道路の修復ができないことも以前からニュースでは知っていましたが、そこに住んでいた人々の暮らしの大きさや、そこを離れなければならなかった辛さといった「人の思い」があり、それを決して分かったとは言えませんが、ほんの少しですが以前より想像することができました。避難所の方にも行きましたが、そこで生活する方々の生活は、あくまでも仮設の生活であり、先が見えない不安やストレスもまた相当なものだと思います。
原発について、何が真実かを見分けることがほんとに難しいですが、長年の電力会社とTV局の関係がある以上、TVで知る情報は、どこにお金を払って自分たちにとってマイナスの情報を流す人がいるのか、と考える方が自然です。ネットで検索すると、TVでは流されることのない情報がたくさん出てきます。もちろんひやかし、過剰記述、間違いもあるはずですが・・・。ただこれからの時代、情報は流れてくるものをキャッチするのではなく、どんどん自分から情報を得ていくことができる時代であることは間違いありません。(つづく)